日本の航空技術史～その10～
2013年でYS-11とその後継機の制作から40年が経ちます。 その間の日本は、日々進化してゆくジェットエンジンの部品や、より安全に運航ができるようにするための各種機器、快適性を追求するための機内インテリア等の、「航空機の部品」を制作することはあっても、日本独自の旅客機を制作することはありませんでした。...
View Article世界の名航空機達～F-86セイバー～
F-86セイバーは、アメリカのノースアメリカン社が1947年に開発した亜音速ジェット戦闘機です。 アメリカ空軍を初め、1950年代以降には多くの西側（資本主義勢力）諸国の空軍で正式採用されました。 F-86の名を世界に知らしめたのは、朝鮮戦争時のMiG-15との、後退翼ジェット戦闘機同士の空中戦で、圧倒的戦果を上げた事でした。...
View Article世界の名航空機達～メッサーシュミットBf109～
Bf109はバイエルン航空機製造（後のメッサーシュミット社）の製造による、第二次世界大戦におけるナチスドイツ空軍の主力戦闘機です。 世界で初めて一撃離脱戦法を前提に開発された航空機とされていて、機体の重量に比べ小さく薄い主翼を持つ事、モーターカノン（プロペラシャフトの中に機関銃が搭載されている）や主脚のエンジンマウントなど、他の機体にはなかった設計が特徴的となっています。...
View Article世界に羽ばたいた日本の翼～九一式戦闘機～
九一式戦闘機は、第二次世界大戦前の大日本帝国陸軍最初の単葉戦闘機で、当時の陸軍初の日本オリジナルの設計による戦闘機で、それまでの制式機である、複葉の甲式四型（ニューポール・ドラージュ社製NiD29のライセンス生産版）に代わって制式機となりました。...
View Article世界の名航空機達～NiD 29～
ニューポール・ドラージュNiD29はフランス空軍向けにニューポール・ドラージュ社が設計・生産した単座の複葉戦闘機です。 第一次大戦後、当時の最高性能の航空機を排出していたフランスの航空機は、フランス国外でも高く評価され、日本でも中島飛行機によりライセンス生産されて甲式四型戦闘機として第一次大戦後の大日本帝国陸軍が使用していました。...
View Article世界の名航空機達～スーパーマリン スピットファイア～
スーパーマリンスピットファイアは、イギリスのスーパーマリン社製の単発レシプロ単座戦闘機で、第二次世界大戦においてイギリス空軍を始めとする連合軍で使用されました。 バトル・オブ・ブリテンの際、イギリスをドイツ空軍の手より救った救国戦闘機として有名です。...
View Article世界初のステルス機-F-117 ナイトホーク-
F-117はアメリカ合衆国が開発した、世界初の実用的なステルス攻撃機で、愛称はナイトホークと呼ばれていました。 レーダーから発見されにくくするため、平面で構成された独特の多面体の機体形状をしている為、航空力学的に非常に不安定になっているのですが、フライバイワイヤ技術と、操縦にコンピュータを介在させることにより、安定的に飛行が行えるようになっています。...
View Articleフライ・バイ・ワイヤ-進化し続ける操縦系統-
フライ・バイ・ワイヤ（Fly-by-wire, 以降FBW）は、それまでケーブル（索）やロッドによる機械的リンクを介して油圧アクチュエータに伝え、補助翼・昇降舵・方向舵などの操縦翼面を制御していたものを、電線により油圧系統に伝えるようにしたものです。 それまでの機械式に比べ、操縦桿からの入力は電線によって操作部まで伝わるので、電線を多重系にして冗長性を確保できるのが強みとなっています。...
View Article世界初のVSTOL機-ホーカー・シドレー ハリアー-
ホーカー・シドレー ハリアーは、イギリスのホーカー・シドレー社が開発した世界初の実用垂直離着陸機（V/STOL機）で、この機体をベースに海軍型のシーハリアーが開発されたほか、アメリカのマクドネル・ダグラス社は、より洗練したハリアーⅡを開発しました。...
View Articleベレンコ中尉亡命に使われた戦闘機-MiG-25-
MiG-25は、旧ソビエト連邦のミグ設計局が国土防空軍向けに開発したマッハ3級の航空機で、迎撃戦闘機型と偵察機型、敵防空網制圧型および練習機型が存在していました。 日本では、1976年9月6日にソビエト連邦軍現役将校ヴィクトル・ベレンコがMiG-25Pを用いて超低空飛行で日本の領海に侵入し、函館空港に強行着陸・亡命を求めた「ベレンコ中尉亡命事件」に用いられた機体として有名です。...
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